金原 寿浩(かねはらとしひろ)

1962年東京生まれ。86年創形美術学校版画科研究 課程終了。95年群馬県桐生市に移住し制作が本格化。95~98年野外展「ドキュメント・376」参加。00年より個人の活動にシフトし「ひかるかたち」「イマジン2000」「アジア・旅のスケッチ」「桐生本町通絵図」展など。11年東日本大震災発生により、津波や原発事故の被害、沖縄の基地問題などを主題に制作。「黒くぬれ!」「それぞれの街で」「海の声」展など。17年からはグループ展にも参加。「本日は青展ナリ」「どこかでお会いしましたね」「今日の反戦反核展」など。

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 2011年3月11日東日本大震災発生。

 天地がひっくり返ったのだ。  

 津波が街々を襲い、安全安心をうたわれていた核発電所はあっけなく壊れ、命を、ふるさとを奪ってしまった。  

 その時私は沖縄にいた。独自の歴史を持ち、様々な顔がある地には米軍基地が所狭しと存在する。迷惑この上ない。

 海は恵みをもたらしてくれる。時として津波や戦争を連れてくる。

 多様性を踏みにじり、弱き者、声の小さな者たちを拒みはじめている。不寛容な世になりつつある。戦争さえはじめそうだ。  3・11はただの自然災害ではない。この国が抱えた矛盾や不満が海底のヘドロや核物質とともに吹き上げてしまった。

 最近ひょんなことから女装した。化粧をし、女になった自身に驚くより内面の変化に気がついた。見知らぬ女が違う目で、世の中見せてくれた。昨日までの自分ではなくなってしまった。

 視野を広げ良い方、新たな方向へ進まねば。

                      金原 寿浩(画家)

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​映像製作:米田 博