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加賀谷 雅道(かがや まさみち)

安藤榮作 金沢21世紀 moyai

1981年生まれ。

早稲田大学理工学部卒。フランスで写真を学ぶ。

 

2012年より放射線像プロジェクトを開始。仏紙ル・モンドを始め国内外17の新聞・雑誌で紹介。

 

NHKスペシャル「被曝の森」に映像提供。

 

KYOTOGRAPHIE 2017にて Fujifilm Award 受賞。

 

著書とアプリに「放射線像 放射能を可視化する」

 

http://www.autoradiograph.org

安藤榮作 金沢21世紀 moyai
安藤榮作 金沢21世紀 moyai
安藤榮作 金沢21世紀 moyai

私たちは、東京にいようとも福島県にいようとも、たとえ炉心溶融が起き大破した原子炉建屋の前に立ったとしても、放射能の存在を感じることはありません。

 

放射能は、あまりに小さく目に見えず、音もなく、臭いもないからです。

 

そのため私たちは放射能汚染地帯に住んでいるにもかかわらず、その存在を意識することなく今日に至っております。

 

これまで放射能はベクレル(Bq)という放射能の量を表す単位、もしくはまた、人体への影響の目安となるシーベルト(Sv)という単位で計測されてきました。   

 

しかし、こういった数値情報では私たちは、放射能によって汚染された町、汚染された森、汚染された湖沼、汚染された生物の中で、射能がどのように拡散したり濃縮したりしているのか、そして放射能から放射線が出ている様子を知ることは不可能でした。

 

そこで私は放射能汚染を視覚的に認識すべく、森敏東京大学名誉教授と共にオートラジオグラフィーという手法を用いて放射能汚染の可視化を行ってきました。

 

 この度は放射線像の写真プリントを通じて、皆様に見えないものの根源を体感していただこうと思っております。

                                  加賀谷雅道 

NHKスペシャル 
被曝の森2018 
見えてきた“汚染循環” 

 

東京電力福島第一原子力発電所の事故によって放射性物質で汚染された区域はこの先どうなっていくのか?2016年3月に放送した「被曝の森~原発事故5年目の記録~」では、急速に家々を覆っていく植物や、昼間から住宅地に出現するイノシシなど、無人の町が野生に侵食されつつある衝撃の実態を明らかにした。放射性物質の生物影響に関する様々な研究報告も伝え、低線量被曝の謎に迫った。今回の番組はその続編。 
去年の春、被災地は新たな局面を迎えた。国による計画除染が終わり、広い範囲で一斉に避難指示が解除された一方で、山間部を中心に「帰還困難区域」として取り残される地域が生まれたのだ。その面積は340km2(東京23区の約半分)。対象となる住民は2万4千人に及ぶ。そうした「帰還困難区域」で、放射性物質はどのような影響をもたらしているのか?科学者による研究は、より深く、より多角化している。これまで調査されてこなかった高線量の森に踏み込み、生態系の中で放射性物質がどのように移動・残留しているのか、解明が進んでいる。科学者たちの挑戦や住民の思いを追いながら、その実態を記録する。

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