ケニアから友人が帰国。 大学の同期。同じ外国語大学で僕は中国語、彼女はウルドゥー語の専攻。学科こそ違えどいつの間にやら知り合って、気がつけば彼女が創設した海外旅行研究会というサークルにも入っていた。要はバックパッカーの集まり。「研究」とは各人が休みに海外をひたすら放浪するという、お気楽な研究だが、その時の体験は今も自分の脳幹のイメージを支えている。 彼女は大学を中退後世界放浪に出かけ、気がつけばアフリカ大陸ケニアのナイロビにたどり着いていた。旅行会社のツアーガイドを始め、現地のコーディネーター、そして歩きを境にアフリカ最大の200万人スラムと言われる、キベラに学校を設立した。資金は主に個人の篤志家が支え、あとはスラムのみんなが作った音楽CDや民芸品の販売、そして自らが日本に出向いてロングランの音楽&トークツアーをすることでまかなっている。恐ろしいバイタリティだ! 特に子供達の歌声にはあの日本を代表するR&Bシンガーミーシャも惚れ込んでスラムでPVも撮影したほど。 長年離れた再会でも昨日ぶりのように話せるのは旅人の気質なのか。お互いの近況はダイジェストで話す。ラッキーなことに来年3月は講演のため1日ケニアより来日。10日のもやい最終日には金沢に顔出して夜の成田で帰国するヨォ!と嬉しいお言葉。 この展示が終了したら、キベラスラムを訪問してひと月ほど腰を据えて写真でも撮りに行きたいものだ、というか行こう。 ちなみに巨大スラムはケニア政府の強権で次々と取り壊しが進んでいる。数ヶ月前には道路を通すための強制執行があったばかり。その工事の原資はODA。つまり我々の税金が遠く離れたケニアのスラム住人の住処を奪っていることになる。 世界がつながりを深めた近代以降。一つの事象の根源を遡らねば見えてこない真実はたくさん存在する。 友人早川千晶の日本ライブキャラバン情報はこちら(https://www.facebook.com/notes/%E6%97%A9%E5%B7%9D-%E5%8D%83%E6%99%B6/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%85%A8%E5%9B%BD%E3%83%84%E3%82%A2%E3%83%BC2018%E7%A7%8B%E6%97%A9%E5%B7%9D%E5%8D%83%E6%99%B6%EF%BD%98%E3%83%99%E3%83%8E%E3%83%AF%E3%83%9F%E3%83%AD%E3%82%B4%EF%BD%98%E5%A4%A7%E8%A5%BF%E5%8C%A1%E5%93%89%E3%82%B1%E3%83%8B%E3%82%A2%E3%81%A8%E3%83%96%E3%83%AB%E3%82%AD%E3%83%8A%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%BD%E3%81%8B%E3%82%89-%E3%82%A2%E3%83%95%E3%83%AA%E3%82%AB%E3%81%AE%E9%A2%A8%E5%91%BD%E3%81%AE%E9%9F%BF%E3%81%8Dtalklive%E5%89%8D%E5%8D%8A/1945899338803173/)。
チャンスがあったらぜひ行ってもらいたい。ともに歌って踊る2時間。みなさんのアフリカへの思いがダイレクトにキベラスラムに届くはずだ。
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